
引用元:ORICONより
梶裕貴さんは、「進撃の巨人」のエレン・イェーガーをはじめ、「七つの大罪」のメリオダス、「マギ」のアリババなど、数々の人気アニメで主要キャラを演じてきた実力派声優。
端正なルックスと確かな演技力を兼ね備え、アニメファンのみならず幅広い層に支持されている存在です。
そんな梶裕貴という人物の魅力は、単なる“声”の演技だけにとどまりません。彼の人生観や人との接し方、日常の過ごし方を深掘りすると、内面の豊かさと誠実さが見えてきます。
そしてその中で欠かせないのが、彼を支える「家族」の存在です。
声優・竹達彩奈との結婚がもたらした変化
2019年6月23日、梶裕貴は声優仲間の竹達彩奈との結婚を発表しました。
まさに“声優界のビッグカップル”誕生に、業界内外が大きく沸いたのを覚えている方も多いでしょう。
結婚当初のコメントでは
「これから先の人生を共に歩んでいきたいと思える、大切な人に出会えた」
と、シンプルながらも深い愛情が感じられる言葉を綴っていました。
お互いをよく知る同業者同士ということもあり、理解し合い、支え合う関係性がしっかりと築かれているようです。
現在、夫婦での共演は多くありませんが、それぞれの活動を尊重し合いながら、公私のバランスをうまくとっている印象があります。
表立って家庭の話をすることは少ないものの、インタビューやSNSから垣間見える姿には、落ち着いた穏やかな生活がにじみ出ています。
さらに2022年には第一子の誕生も報告され、家庭に新たな喜びが加わりました。
子どもの性別や名前は公表されていませんが、大切な存在として家族全体が守っている様子が伝わってきます。
ファンの間でも
「いいパパになりそう」
との声が多く、誠実な性格からも、きっと優しい父親であることが想像できます。
柔らかな印象の裏にある、芯の強さ
梶裕貴の印象といえば、「優しそう」「穏やか」「真面目」といったワードがよく挙がります。
実際、彼の話し方や所作は丁寧で、人への配慮が行き届いていることが見て取れます。
しかし、それと同時に「声優という職業に対する真摯な姿勢」も、彼を語るうえで欠かせないポイントです。
自身の出演作品に対する研究熱心さや、ファンへの丁寧な対応など、一つひとつの行動に責任感が滲んでいます。
また、自ら演出を手がける朗読劇なども精力的に行っており、「ただ声を当てるだけではない、新しい表現の場を創りたい」という情熱が伝わってきます。
その姿勢は、多くの若手声優にとっても大きな刺激になっているようです。
こうした誠実で芯のある性格こそが、多くのスタッフや共演者から厚く信頼される理由の一つでしょう。
『鬼滅の刃』で見せた繊細な表現
近年社会現象となったアニメ『鬼滅の刃』でも、梶裕貴は重要な役どころである錆兎(さびと)を演じています。
主人公・炭治郎の成長を支える存在として登場した錆兎は、わずか数話の出番ながらも圧倒的な印象を残しました。
儚さと厳しさ、そして優しさを同時に表現する難しい役どころを、静かで力強い演技で見事に演じ切った梶。
放送後はSNSでも「声だけで泣けた」「錆兎が忘れられない」といった反響が続出し、彼の演技力の高さが改めて評価されました。
限られた出番でも視聴者の心を揺さぶる力。
これこそが、梶裕貴が“声”を通して伝えられる真の魅力なのかもしれません。
家族との関係が育んだ“人としての土台”
梶裕貴は埼玉県坂戸市出身。
子どもの頃から表現に関心があり、高校では演劇部に所属。舞台の魅力に引き込まれ、本格的に声優の道を志すようになりました。
声優という仕事に惹かれたのは、アニメ「るろうに剣心」に出会ったことがきっかけだと言います。
そんな彼が、安定したキャリアを築いてこれた背景には、やはり家族の支えが大きく関わっているようです。
自身のインタビューでも「いつも温かく見守ってくれる家族の存在に助けられてきた」と語る場面が多く、思春期や進路に迷った時期にそっと背中を押してくれたのが家族だったと明かしています。
また、「ありがとう」や「ごめんなさい」といった基本的な言葉を大切にする姿勢も、家庭の中で育まれたものであることがうかがえます。
現代社会では当たり前のようでいて忘れがちな価値観を、日常の中で自然に実践できているところに、梶裕貴の人間的な魅力が表れています。
プライベートと仕事のバランス感覚
近年では声優業だけでなく、ナレーションや舞台、バラエティ番組への出演など多方面で活躍している梶裕貴。
仕事量が多いにもかかわらず、私生活としっかり切り分けているところも印象的です。
SNSやラジオでは、自身の趣味や日々の出来事に触れることもありますが、過度な自己開示を避けながらもファンとの距離感をうまく保っています。このバランス感覚の巧さも、彼の「性格の良さ」を裏付ける一面と言えるでしょう。
また、夫婦で過ごす時間を大切にしているようで、休日にはリラックスした家庭の様子を感じさせるような投稿も時折話題になります。
表舞台では見ることのできない素の表情が、ふとした瞬間に垣間見えるのもまた、ファンにとっては嬉しいポイントです。
そして今日はなんと、木村拓哉さんとの対談を配信されるそうですよ!
22:00 から【木村さ〜〜ん!】です。
これからの活動と、広がる“声”の可能性
40歳を迎えるころには「次の世代にバトンを渡す意識を持ちたい」と語っていた梶裕貴。
長年業界の第一線で活躍し続けてきた彼だからこそ、若手声優へのリスペクトや業界全体の未来にも視野を広げています。
その一方で、自身の表現の幅もさらに広がりを見せており、今後はプロデュースや演出といった裏方としての挑戦にも期待が高まります。
「妻との関係を通じて気づけたことがたくさんある」と語ったこともあり、家庭の安定が彼の創作意欲を後押ししているのは間違いありません。
何気ない日常の積み重ねが、作品を通して新たな“声”として形になっていくのでしょう。
おわりに
声優としての実績はもちろん、人間としての魅力がにじみ出る梶裕貴。
その背景には、穏やかな性格と揺るぎない価値観、そして支えてくれる家族と伴侶の存在があります。
華やかな世界に身を置きながらも、決して驕らず、人との関わりを大切にする姿勢は、多くの人に勇気と癒しを与えてくれます。
これからも彼の“声”を通して、どんな物語が届けられるのか。ますます目が離せません。
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