
女子ゴルフ界の黄金世代の一人、勝みなみ。
彼女が今、米国ツアーで前代未聞の死闘を繰り広げています。
2位タイの選手に驚異的な追い上げを受け、ついにプレーオフ突入――。
日本中のファンが息をのんで見守る中、米ツアー初優勝をかけた“最後の戦い”が始まりました。

■ 勝みなみのプロフィール
勝みなみ(かつ・みなみ)は、1998年7月1日生まれの27歳(2025年現在)。
鹿児島県鹿児島市出身で、所属は明治安田生命。
身長157cm、血液型はAB型。
2014年、わずか15歳で国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」にてアマチュア優勝を果たし、一躍時の人となりました。
この優勝は、当時の史上最年少記録(15歳293日)。
日本女子ゴルフ界に新たなスターが誕生した瞬間でした。

「KKT杯バンテリンレディス」で優勝した15歳当時の勝みなみ
■ 生い立ちと学歴:鹿児島から世界へ
勝みなみがゴルフを始めたのは8歳の頃。
祖父のすすめでクラブを握り、最初は遊び感覚でしたが、すぐにその才能が開花しました。
地元の鹿児島市立長田中学校を経て、鹿児島高等学校に進学。
学生時代から数々のジュニア大会で優勝を重ね、全国的に注目される存在に。
高校卒業後は大学には進学せず、プロの世界へ一直線。
2017年にプロテストに一発合格し、晴れて女子プロゴルファーの仲間入りを果たします。
その後、2018年の「大王製紙エリエールレディス」でプロ初優勝。
さらに2021年の「日本女子オープン」で初のメジャー制覇、
2022年には同大会をノーボギーで完全優勝し、史上初の連覇を成し遂げました。
今では日本を代表する実力者として、世界の舞台・米LPGAツアーで挑戦を続けています。
■ 家族との絆:母・久美さんの存在
勝みなみの活躍を語る上で欠かせないのが、母・久美さんの存在です。
彼女は勝の最大の理解者であり、精神的な支えでもあります。
ジュニア時代、思うようにスコアが伸びなかったとき、
母・久美さんが勝みなみにかけた有名な言葉として、次のようなものがあります:
「涙は心の汗なのよ。もっとたっぷり流しなさい」
この言葉は、勝みなみが思うようにスコアが伸びず涙した帰りの車中で、母からかけられた言葉として語られています。
母・久美さん自身は、この言葉の由来についてこう語っています:
「(“涙は心の汗だ〜♪ たっぷり流してみようよ〜♪”)って歌なんですよ。昔、流行ったんです」
この言葉は、1974年に放送された学園ドラマ『われら青春!』の主題歌に由来しており、作中でのセリフ「涙は心の汗だ!」が印象的に使われたことが多く語り継がれています。
母・久美さんが勝みなみにかけた言葉は、暖かく、そして前向きな励ましの言葉だったのです。
その久美さんの一言が“眠っていた感覚を呼び覚ました”というエピソードも有名です。
また、オフの日には母娘でハワイ旅行を楽しんだり、母の日には料理をふるまったりと、
競技の外でも親子の絆の深さが伝わってきます。
勝みなみは現在、未婚で恋人の存在は公にしていません。
「今はゴルフに全てをかけたい」というストイックな姿勢が、多くのファンの心を打っています。
■ 性格・人柄:笑顔と闘志を併せ持つ
勝みなみの魅力は、何といっても明るい笑顔と前向きな性格。
プロテスト合格時の自己PRには、
「明るく元気に、常に笑顔を忘れません」と書かれていました。
一方で、競技への取り組みは驚くほどストイック。
「13年ぶりに感覚が戻った」と語るなど、常に技術を探求し、
アプローチやショートゲームの精度を高め続けています。
プレー中は冷静沈着。
ミスをしても表情を変えず、最後まで勝利を信じて戦うその姿勢は、
まさに“勝負師”の風格を漂わせています。
普段はおっとりした印象ながら、コースに立つと一変。
勝利への執念と、芯の強さが彼女の真骨頂です。
■ 最新ニュース:米ツアー初Vへ!プレーオフ突入の死闘
今まさに話題となっているのが、米国ツアーでのプレーオフ突入のニュース。
終盤、2位タイの選手が怒涛の追い上げを見せ、スコアが並ぶ展開に。

勝みなみは最終ホールまで粘り強く戦い、
プレーオフに突入する瞬間まで一切の動揺を見せませんでした。
米ツアー初優勝を目前にしたこの死闘は、
まさに彼女のゴルフ人生を象徴するような一戦。
これまで国内で積み重ねてきた経験と、どんな状況でも笑顔を忘れない強さ。
そのすべてが今、世界の舞台で試されています。
“最後の戦いへ”という報道の見出し通り、
この試合は彼女にとって運命の一戦になるでしょう。
■ 終わりに:勝みなみという存在の力
勝みなみは、才能だけでなく努力と誠実さでここまで登りつめてきました。
幼い頃からの夢を胸に、国内ツアーを制し、
そして今、世界最高峰の舞台で新たな挑戦を続けています。
彼女が放つ一打一打には、これまで支えてきた家族、
そしてファンへの感謝の思いが込められています。
プレーオフの結果がどうであれ、
勝みなみの挑戦は日本女子ゴルフの未来に大きな希望を与えてくれます。
次の瞬間、彼女が笑顔でトロフィーを掲げる姿を、
私たちはきっと目にすることでしょう。


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