斉藤立(さいとう・たつる)――2002年生まれ、柔道男子100kg超級の日本を代表する若き柔道家。

父は1984年ロサンゼルス五輪、88年ソウル五輪で連覇を果たした伝説的柔道家・故・斉藤仁氏という、まさに「柔道の血筋」を受け継ぐ人物です。
親子二代でオリンピックの舞台に立ったその姿は、多くの柔道ファンの心を捉えています。
生い立ちと家族構成

斉藤立は 2002年3月8日 に大阪府で誕生しました。
父・斉藤仁は日本柔道界を象徴する存在であり、五輪95kg超級で金メダルを2大会連続で獲得した名選手。
その背中を見て育った立の幼少期は、自然と柔道とともにあったと言えます。
母・三恵子さんは、父が指導や遠征で不在がちな中、立の稽古の送り迎えや生活面で支え続けた大黒柱です。
幼いころは柔道場で父・仁と稽古する姿もあり、また母が撮影した練習動画を送るなど、家族一丸となって立を支える日々がありました。
立が柔道を始めたのは小学1年生のとき。まさに柔道一色の人生がスタートした瞬間です。
立には3学年上の兄・一郎もおり、兄も柔道経験者として立の背中を押す存在でした。
兄は現在、愛知県の名古屋経済大学高蔵高で保健体育の教員をしています。
競技人口の減少に歯止めがかからない中、ほぼ全員が未経験ということですが、昨年から監督を務める柔道部に1年生が11人も入部したそうです。

全日本柔道選手権で初優勝した斉藤立(中央)は家族との記念撮影で笑顔を見せる。左は兄の一郎さん、右は母の三恵子さん
生年月日・年齢
生年月日:2002年3月8日
年齢:23歳(2025年時点)
出身地:大阪府 血液型:O型 (※一部情報より)
学歴
立はその後、柔道の名門として知られる道を歩みます:
小学校:大阪府内の学校(詳細非公開)
中学校:上宮学園中学
高校:国士舘高等学校
大学:国士舘大学 体育学部武道学科(卒業)
国士舘大学柔道部では数々の国内大会で存在感を発揮し、大学卒業後は実業団・JESエレベーターサービスに所属。世界大会やグランドスラムなどで活躍を見せています。
柔道家としての躍進
立の柔道は幼い頃から頭角を表し、ジュニア時代から国際大会で優勝経験があり、国内でも数多くのタイトルを獲得しました。
大学時代には全日本選手権で優勝、世界選手権タシケント大会で準優勝、ワールドマスターズでは優勝するなど、実力を着実に積み上げています。
そして 2024年パリオリンピックでは、日本代表として男子100kg超級に出場。
五輪の舞台では父・仁と同じ代表として戦い、父亡き後、家族と柔道ファンの期待を一身に背負いました。
結果は団体戦準優勝や個人戦5位など堂々たる戦績を残し、「次世代の日本柔道」を体現しています。
2025年には首の手術を経て、全日本実業柔道個人選手権大会で復帰戦を飾るなど、新たな挑戦を続けています。
性格と人物像
立は公の場での印象として、「柔道に対する真摯な姿勢」と「家族への深い思い」が特徴です。
父の教えを大切にしながら、自分の柔道を追求する姿勢は、周囲からの信頼も厚く、また勝利への執着心も強いと評価されています。
世界の強豪と戦う中でも冷静さを失わず、自分の技術と向き合い続ける姿勢は、彼の精神力の強さを物語っています。
また、試合やインタビューでは謙虚さも見せつつ、父が築いた道を自らの力で拓こうとする「独立した柔道家」としての顔も印象的です。
日々の鍛錬や試合後のコメントからは、柔道だけでなく人間としての成長が感じられます。
まとめ
斉藤立――柔道界の名門の血を受け継ぎながら、自らの実力と努力で世界の舞台へと進む23歳の柔道家。
その歩みは、父・仁から受け継いだ遺伝と、それを超えようとする強い意志が織りなす物語です。
現在も柔道界で躍進を続ける立の今後の活躍から目が離せません。


コメント