
はじめに
90年代のロックシーンを牽引し、日本の音楽史にその名を刻んだ伝説のバンド LUNA SEA。
そのドラマーとして圧倒的な存在感を放ち続けてきたのが 真矢(本名:山田真矢)です。

力強さと繊細さを兼ね備えたドラミング、そして明るいキャラクターでファンから長年愛されてきた彼ですが、近年は「病と闘う姿」でも注目を集めています。
2020年に 大腸がんステージ4 が発覚、そして2025年には新たに 脳腫瘍 と診断されたことを公表しました。
本記事では、生い立ちや家族、奥様との馴れ初め、そして闘病生活を振り返りながら、真矢という人物の人間力に迫ります。
生い立ちと音楽の原点
真矢は1969年1月13日、神奈川県秦野市に生まれました。
幼少期から音楽への関心が強く、特にリズムへの感覚は抜群で、ドラムセットに惹かれるようになっていきます。
学生時代には地元でバンド活動を始め、ライブハウスで演奏を重ねるうちに、プロを目指す夢が現実味を帯びていきました。
1989年、INORANやJらと共に「LUNACY」を結成。
その後「LUNA SEA」と改名し、独自の世界観を築き上げていきます。
真矢のドラミングは、バンドの骨格を支えるだけでなく、楽曲の感情を大きく動かす役割を果たしました。
1992年のメジャーデビュー以降、「ROSIER」「TRUE BLUE」「I for You」などのヒット曲を連発し、日本のロック史に名を刻みます。
家族構成と妻との馴れ初め

真矢の私生活を語るうえで欠かせないのが、妻である 石黒彩 さんの存在です。
石黒さんはモーニング娘。の初期メンバーとして人気を博し、卒業後は歌手やタレントとして活躍していました。
二人の出会いは芸能活動を通じて。音楽・テレビの世界で接点を持ち、お互いの人柄に惹かれていきました。
真矢の包容力と、石黒さんの明るく家庭的な一面がぴたりと合い、2000年に結婚。
以降、芸能界でも「おしどり夫婦」として知られるようになります。
二人の間には3人の子供が誕生しました。
温かい家庭を築き、音楽活動と家庭を両立させる真矢の姿は、多くのファンにとって「理想の父親像」とも映っています。
闘病の始まり――ステージ4の大腸がん
転機が訪れたのは2020年。
真矢は ステージ4の大腸がん と診断されました。
医師から厳しい現実を突きつけられながらも、彼は音楽を諦めませんでした。
「ライブやツアー中も、7回の手術と抗がん剤治療、放射線療法を併用して続行してきた」
と本人が語るように、病と闘いながらステージに立ち続けることを選んだのです。
がんと共存しながらドラムを叩く姿は、多くのファンを勇気づけました。
2025年2月に行われた LUNA SEA結成35周年ツアーの東京ドーム公演 を最後までやり遂げたことは、彼の強靭な意志と仲間への思いの象徴とも言えるでしょう。
新たな試練――脳腫瘍の診断
大腸がんと闘い続ける中で、2025年、さらに衝撃的な知らせが訪れます。
めまいで倒れ、検査を受けたところ、右側頭部に腫瘍が見つかり脳腫瘍と診断されたのです。
「耳石がズレたのだと思っていましたが、MRIで腫瘍が発見されました」
と本人は明かしました。
今後は 放射線治療 を予定しており、治療の影響次第では演奏活動に支障が出る可能性もあります。
そのため、2025年11月に開催予定の「LUNATIC FEST. 2025」では、代理ドラマーとして 淳士(SIAM SHADE) が参加することも発表されました。
さらに、地元・秦野市で行われた「たばこ祭」では車椅子姿で登場しながらも、
「必ず復帰して、再びスティックを振る日が来る」
と力強く宣言。会場は温かい拍手に包まれ、真矢の不屈の姿勢が強く印象づけられました。

家族の支えとファンへのメッセージ
闘病生活の中で大きな支えとなっているのが、妻の石黒彩さんと子供たちです。
現在、24歳・22歳・20歳のお子さんたち。
5月に撮影した結婚25周年の銀婚式・ウエディングフォトは、サプライズで子供たちも駆けつけ、友人たちも20人以上集まる賑やかなものだったそう。
妻の石黒彩さんは、
気付いたら25年。あっと言う間でしたね。フォトスタジオはとにかく調べて、打合せして決めました。あたたかい場所でビーチとチャペル、サンセットの写真が撮りたかったので沖縄にしました
と語っています。

献身的に支える家族の存在は、真矢にとってかけがえのない力となっています。
また、SNSやインタビューを通じて病状や心境を率直に伝える姿勢は、同じ病に向き合う人々にも勇気を与えています。
彼はこう語っています。
「病気を隠さずに共有することで、同じように闘う人の力になれれば」
病と闘いながらも音楽を愛し、ファンとつながり続けるその姿勢こそが、真矢の最大の魅力です。
まとめ――不屈のドラマー、未来へ
LUNA SEAのドラマー・真矢は、ただリズムを刻むだけの存在ではありません。
大腸がん、そして脳腫瘍という二つの大きな病に立ち向かいながらも、音楽と家族を愛し、ファンに希望を届け続けています。
その歩みは、音楽ファンのみならず、多くの人に「生きる力」を与えるものです。
これからも彼は、不屈の精神でステージに立ち、リズムを刻み続けることでしょう。
「必ず戻る」
その言葉を信じて、ファンは再び彼のビートを待ち続けています。


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